[おススメ]結婚とか仕事とか(山内マリコさん、キングコング西野さん、ピース又吉さん)
三連休、あっという間でしたが、非常に充実しておりました。
読書熱が沸騰し、ひたすら本を読みまくってました。
読書以外の時間はキングコング西野さんのアナザースカイ、近畿大学卒業式の祝辞、ピースの又吉さんの近畿大学の祝辞、グレイテストショーマンのセッション動画をひたすら観てました。
ずっとひとりでしたが(笑)、とっても楽しく素晴らしい三連休でした。
まず、この三連休で山内マリコさんの本と出会えたことをとても幸せに思います。
小説もエッセイも読んだのですが、スーザンボイルのオーディション番組のことや上京した時の気持ちなど、共感できるエピソードが多すぎて。
山内マリコさんの本を読んだことで、結婚のことを真面目に考えました。
結婚したいと思っていました。ちょっと前まで。
だけど、この三連休で、ふと思ったのです。
結婚したこともないのに、なんで結婚したいと思ってるんだろう。と。
例えば、ハワイに行ったことがあって、そこでハワイの良さを存分に知ったから、ハワイに行きたい。と思うのは理解できるのです。
もしくは、ハワイに行ったことはないけど、ガイドブックの綺麗な景色を観たり、美味しそうなご飯があることを知って、ハワイに行きたい。と思うのも理解できるのです。
だけど、結婚したいって私どういう意味で言ってたんだ?
結婚したあとのことを何も知らないのに、なんで結婚したいと思ってたんだろう、と我に返ったのです。(笑)しかも彼氏もいないのに。(笑)
世間の常識に洗脳されていたのかもしれない、と我に返りました。(笑)
結婚すれば幸せになれるというのが定説になっているような気がします。
でも、山内さんの本を読んで、そもそもなんでそんなことになってるんだろうとものすごく疑問に感じたのです。
結婚は墓場だという恐ろしい言葉がありますが、既婚者の友人たちは結婚式はとっても幸せそうでしたが、離婚する人が増えてきました。
みんな結婚したいと数年前まで一緒になって話していた友人です。
私からすれば、独身仲間が増えてうれしいですが、結婚とは何やら過酷そうだとうすうす気が付いていました。
一体結婚の何に憧れて、結婚したいと私は言っていたんだろう。
今の生活に飽きてしまったから?
結婚さえすれば、このつまらないエンドレスリピートの生活から脱することができる。
結婚さえすれば、世間から貼られた未婚者のレッテルをはがすことができる。
結婚さえすれば、今自分が感じている不平不満は全部消えてなくなる。
結婚を魔法か何かのように勘違いしていると気が付きました。
そもそも、私自身、自由で気楽にのびのびできる今の自分の状況が結構気に入ってるのです。
好きな時に好きな物を飲んで食べて、行きたいときに行きたいところに行って。
なのに結婚したいって矛盾してないか?(笑)
結婚したら、自分のことだけ考えているわけにはいかず、食事、掃除、洗濯等々が義務として降りかかってくるような気がします。
今は楽しんでやっているそれらのことを果たして同じように楽しめるのか…?
そして、毎日家に人がいるという状況。
それが安心だという人は結婚に向いているし、結婚したいということに何ら矛盾はないと思うのですが、想像するだけでうんざりしてしまいます。
私は独身でいる方が幸せだということに気がついてしまいました。(笑)
もしかしたら、今はまだ健康で、一人で生きていくことに困らない状況だからこそ言えるのかもいれないですが…。
結婚することが当たり前だから、結婚したいと言っていたのかもしれないですが、世間の当たり前は自分の当たり前とは違うのかも。
人に迷惑をかけるようなことをしてはいけないというのは、人として当たり前のことですが、こと結婚に関して言えば、私ひとりが独身だとしても人様に迷惑をかけるようなことではないと思うのです。(親不孝かもしれないですが…笑)
なんか自分で自分にかけていた変な呪縛から解き放たれたような気分です。(笑)
そして、キングコング西野さんとピース又吉さんの近大の祝辞をずっと聞いてました。
これまでの三十数年、私は失敗したくないと思ってずっと生きてきたように思います。
受験も就職も社会人生活も。
失敗したらどうしよう、うまくいかなかったらどうしよう。
そんなことばかり考えてきて、自分がやりたいことは何か、楽しいと思えることは何か全く考えずに来たような気がするのです。
社会人として中堅社員になった今、任されてきた仕事も増えました。
会社の中で、胸をはってこの仕事をやったと言えるものもたくさんあります。
そして、それを評価してくれる上司もいます。
ただ。
自分自身の人生はどうか。
振り返った時に胸を張ってこれをやったと言えるものがあるだろうか、と考えたときにハッとしました。
これをやったというものが今の自分にはないと気づいたのです。
もちろん、仕事は一生懸命やってきました。だけど、会社という組織において、一社会人としての責任のもとにやっているにすぎません。
何をそんなにおびえて臆病になっていたんだろう。
気が付くのにこんなに時間がかかってしまいましたが、自分の人生の中で、どんな小さなことでもいいから、これを成し遂げたと自信をもって言えるものをもちたいと強く思いました。
そう思えたのは近大のお二人の祝辞を繰り返し聞いたからです。
安定した人生を送りたいとずっと思ってきました。
そしてそれは今実現できています。
それはそれで楽しかった。
この三十数年は自分では山あり谷ありでしたが、それでも押しなべて見れば安定した人生だったように思います。
もうそれは十分経験したから、次のステップに進みたい。
違う景色をみたい。
新しい本に出会い、大学を卒業するわけでもなんでもないですが、素晴らしい祝辞を聞くことができた三連休。
心が動きました。感謝。