【読書のススメ】キッチン/吉本ばなな
キッチン。
料理を面倒くさがってたときにはなんとも思ってなかったけど、料理を好きになってからはキッチンに立つとホッとする気持ちがよくわかるようになった。
そして洗い物なんかをそのままにせずに綺麗にするように心がけるようにもなった。
この本を初めて読んだのは少し前。
その時はキッチンのことだけがやたら印象に残ったけど、今読むとやっと話の中身が理解できるようになってきた。
大切な人を失うということ。
その意味をあまり理解できずにいた。
生きてることが当たり前すぎて。
あまりにも悲しい時。
だけどひとりでなんとか踏ん張らなくちゃいけない時。
寄りかからせてくれる人が必要なんだと思う。
痛みや悲しみが分かる人がいた主人公は、幸せだったんだろう。
自分を助けてくれた人、支えてくれた人のことは忘れない。
亡くなってからもそうだろう。
世界は別に私のためにあるわけじゃない
だから嫌なことが巡ってくる率は変わらない
だから他のことはきっぱりと、むちゃくちゃ明るくしたほうがいい
自分のことだけを考えて生きてきたけど、人のために何かしたい、人に優しくありたいと思うようになった。
そして、人の優しさに感謝を忘れずに生きていきたい。