時計の針が重なった2020年 生まれてきてよかったと初めて思えた2020年
2020年を振り返ると1年前とは様変わりしている。
マスクが必需品となり、人との距離を取らなければならなくなった。
だけど、私自身、人付き合いが苦手で、友達も少なく、1年前までは本当に生きづらかった。
30年余りずっとつらかったのが一転して、本当に自分のペースで心地よく生きることができた。
1年前まで、会社ではコミュニケーションが最も大事なものだと位置づけられ、飲み会に行かないものは社会不適合者のレッテルを貼られていた。
周りに合わせ、ひたすらにとけこむように努力していた。
それが一転した。
会社はリモートワークが中心となり、飲み会はおろか、コミュニケーションも最小限とされ、会議や打ち合わせも書面開催となった。
苦痛でたまらなかったものから全て解放された。
ストレスがなくなり、今まで苦しんできたことは何だったんだろうと思うほど、身軽になった。
キングコングの西野さんの近畿大学での祝辞をお守りのように大事にしていた。
時計の針は毎時1回は重なるようにできている。
だけど、11時台だけは長針が逃げ切ってしまい、短針と重ならない。
次に針が重なるのは12時。
大きな鐘が鳴るとき。
鐘が鳴る前は報われない時間がある。
人生における11時台というのは誰しも必ずある。
でも大丈夫。時計の針は必ず重なる。
私の人生はずっとずっと11時台だった。30数年ずっと。
報われないし、みじめだし、とにかく辛くて仕方がなかった。
ずっとこのまま変わらないのかもしれないとあきらめつつあった。
でも、今年すべてが変わった。
大切にしたい人もできた。
本当に1年前には想像していなかったことがたくさん起こった。
たくさん笑った。
心の底から幸せだと感じた。
時計の針はいつか重なると思って生きてきてよかった。
又吉さんの近畿大学の祝辞の言葉が身に染みた。
嫌なこととかしんどい夜が続くときは
次にいいことがあるためのフリだ
しんどいことがあったらそのあと必ずどこから
楽しさが倍増するような面白いこと楽しいことがある
本当に又吉さんの言うとおりだった。
しんどい時間は長かったけど、それが無駄じゃなかったと思うくらい
面白いこと、楽しいことがたくさんあった1年だった。
きっと今、1年前の私のように、しんどいなーと思っている人がたくさんいるだろう。
今は想像がつかないかもしれないけど、愚直にまっすぐとにかく1日を積み重ねていけば、必ず世界は変わると信じて進んでいけば大丈夫だと私が保証する。
時計の針が重なるまで何年かかるかは分からない。
私の場合は30数年かかった。
一度も重なることなく寿命を迎えることになるかもしれないと思っていた。
でも今生まれてきてよかったと心の底から思う。
とはいえ、報われない時間をひたすら耐えるほど人間は強くない。
だから、私は西野さんや又吉さんの祝辞を何度も何度も聞いたし、いろんな本を読んで、報われない時間に光を灯して生きてきた。
だから、しんどいなーと思っている人はぜひともお二人の祝辞を聞いてほしいし、本を読んでみてほしい。
私が支えられてきた本はこのnoteでもたくさん紹介させて頂いている。
辛い時間が長かったからこそ、たくさんの言葉に支えられてきた。
だから、私を救ってくれた言葉が誰かの支えになってくれたら、こんなにうれしいことはないなと思う。
2021年はもっと自分を変えていけたらいいなと思う。
これまで盲目的に当たり前だと思ってきたことがそうではなくなる。
自由に生きていきたい。