アラサーOL 頑張らない日々

読書好きアラサーOL@都内 お一人様爆走中で何をするにも基本ソロ活動。将来の夢はものを書いて生計を立てること。

【読書のススメ】生きててよかったと思える読後感

最近は久方ぶりの恋愛に大半の時間を注ぎ込んでしまい、めっきり読書は再読本ばかりだったけれど、本を読まねばと思わせてくれた一冊。

 

話題になっていたライオンのおやつ を遅ればせながら読んだ。

 

生きることがしんどいと思ったことは数え切れないほどたくさんある。

だけど、それは身体が自由に動き、健康であることに慢心していたせいなのかもしれないと初めて思った。

 

主人公と歳が近く、生きることがルーティン化していた私には、ハッとさせられることがたくさんあった。

 

自分らしく生きたいとずっと思っていた。

だけど、振り返ってみると人の評価を気にしてばかりでプライドの高い人間に成り下がってた。

実力以上のステータスは、まぐれなのにも関わらず、驕り高ぶって、本当に嫌な人間が自分自身であることに落胆した。

 

本当の私は弱虫だし、才能なんてない。

周りの人の力と運だけでここまできたことに感謝しなくてはいけないと思ったし、これから先の人生、背伸びして自分を大きく見せるのはやめようと痛感した。

誰になんて思われてもいいから自分にしかできないことをやろうと思う。

 

このままの人生を続けてたら後悔するのは目に見えている。

うんざりしながら、生活のために、嫌な仕事を歯を食いしばりながら耐えてる。

誰のために働いているかと言われたら、納税するためとしか答えられない。

働くことが正しいと洗脳されてるロボットみたいな生き方。

いい学校を出ていい会社に入ることがなぜいいことなのかと言われれば、そうすれば日本にとって都合がいいから。

結果、今立ってる場所は居心地も微妙だし、私自身が幸せだと感じられない。

 

なーんか間違えてた。大幅に。笑

それは洗脳されてたから仕方ないか。

人生の軌道修正をしようと思う。

人間なのに、自分らしさもなく、量産型のロボットみたいな生き方はこれでおしまい。

 

気が付けてよかった。

生きててよかった。

これからは自分らしく生きる。

 

 

 

ライオンのおやつ

ライオンのおやつ

 

 



〈美容〉ヘアケア(癖毛の悩み解決)

美容に疎いのですが、最低限、見かけに気を遣わないといけない年齢になって来ました。

 

私は癖毛で、縮毛矯正が必須なのですが、先日かけた縮毛矯正がイマイチで髪の毛がちりちりになってしまったことで、なんとかせねばと拍車がかかりました。

 

ということで必死にあれこれ試した結果、ちりちりがかなり改善されたので、おすすめしたいものを載せたいと思います。

どこかの回し者ではなく、純粋な口コミですので、癖毛で悩んでる人は試して欲しいです!

 

①シャンプー、トリートメント、オイル

ルベルイオセラムのシャンプー、トリートメント、オイルを使い始めたのですが、これは効果てきめんでした。諦めかけていた癖毛が随分と落ち着いたのです。

 

しかも1番嬉しいのは手が届く値段だということ。1番小さい200mlはお試しにちょうどいいと思います。

 

以前は美容院でお勧めされた高いシャンプーを使っていたのですが、ルベルイオセラムの方が断然良かったです!

 

②ドライヤー

ドライヤーはずーっとPanasonicを使ってます。ドライヤーなんてあまり癖毛に関係ないと思っていたのですが、やっぱりドライヤーって大事だと実感。

 

ヘアアイロン

いろんなヘアアイロンを使って来ましたが、やっぱり1番いいのはヘアビューロンだと実感。

正直一生使うつもりで買ったので、値段ははりますが、これを使ってからはあまり痛まなくなったと思っています。

 

④ヘアブラシ

ネットの口コミでも話題でなっていたAVEDAのヘアブラシを使ってます。

頭皮が硬くなりがちですが、これを使うとマッサージ効果もあり、気持ちいいのです。

ブラッシングって大事なんだと実感したので、続けてみようと思ってます。

 

 

【読書のススメ】ひとりぼっち(いつかパラソルの下で/森絵都)

アラサーになるとお一人様も板についてきて、ひとりでどこへでも行けるようになった。

ひとり居酒屋もひとり海外旅行もひとり映画も。

 

朝起きて仕事に行って、帰ってきて。

休日はひとりであちこち出かけて。

たまに友達とご飯に行ったりして。

この無限ループが私の人生なのだと思っていた。

こうやって年を重ねていくことを受け入れようと思っていた。

 

最近、渡辺直美さんがYouTubeで一緒にご飯を食べようという動画をあげていた。

試しに一緒にご飯を食べてみてたのだけど、とても楽しかったのだ。

 

会社から帰ってきて、いつもひとりでご飯を食べるのが当たり前だったけど、思いがけず、ひとりではないと思わせてくれた。

 

きっと、自粛になる前にも同じようにひとりぼっちだと感じる人がたくさんいたと思う。

私のように独身でいる人や学校へ行けない人などなど。

 

そういう人にとって、ひとりじゃないと思わせてくれる動画はなんだか観ていてほっとするし、元気が出る。

 

会ってくれる友達がたくさんいる人も私のような独身お一人様も今は同じ状況下にいるのが不思議に感じるけど、森絵都さんの『いつかパラソルの下で』という大好きな小説の一説を思い出した。

 

愛しても、愛しても、私自身はこの世界から愛されていないような、そんな気が心のどこかでいつもしていた。

受け入れても、受け入れても、私自身は受け入れられていない気がしていた。

(中略)

けれどもそれは自分自身のせいでなく、なべて生きるというのは元来、そういうことなのかもしれない、と。

(中略)

人は等しく孤独で、人生は泥沼だ。

愛しても愛しても愛されなかったり、受け入れても受け入れても受け入れられなかったり。

それが生きるということで、命ある限り、誰もそこから逃れることはできない。

 

人は等しく孤独であるということの意味を正しく理解するにはまだ時間がかかりそうだけれど、大好きなこの一説はこれからもずっと大切にしていきたい。

 

いつかパラソルの下で (角川文庫 も 16-5)

いつかパラソルの下で (角川文庫 も 16-5)

  • 作者:森 絵都
  • 発売日: 2008/04/25
  • メディア: 文庫
 

 

 

【つぶやき】幸せってなんだろな

リモートワークが恒常化してきた。

 

普通に通勤して普通に飲みに行っていたとき。

元々人付き合いが得意ではなく、1人のほうが気楽だと思っていたので、職場の人間関係が煩わしくて、1人で仕事ができるフリーランスが羨ましくてたまらなかった。

1人で仕事がしたいと願っていた。

 

そして恋愛からもしばらく遠ざかり、お一人様が板についてきた。

映画や旅行も1人で楽しめるようになっていたけれど、だんだんと1人で出かけることに飽きてきていた。

もう1人は十分だから誰かと一緒に時間を過ごしたいと思うようになっていた。

 

全てがうまく進んでいると思えず、私の人生って冴えないなと思っていた。

 

それが最近、外出が自粛になり、リモートワークに切り替わってきた。

そして、久方ぶりに恋愛をしている。

ずっと1人で過ごしてきたのに、一緒にいてくれる人ができた。

 

自分の生活が少し前とは変わってきた。

 

では諸手を挙げて幸せなのかと考えると、そうじゃないことに気づいて愕然とする。

わがまますぎる。

 

リモートワークは快適だ。

会社員で毎月給与がもらえることがこんなにありがたいことだと初めて感じた。

これまでは、不平不満ばかりで、働いたやってるという気持ちがあったんだと思う。

働かせてもらってるんだと気がついた。

 

そして、通勤しているだけで、知らず知らずのうちにお金を使っていたことに気がついた。

飲み物やランチや食後のコーヒーやお菓子などなど…。

家にいると全くお金を使わない。

着るものは部屋着でいいし、化粧もしない。

見映えを必要以上に気にするタイプではなかったけれど、こんなにお金を使っていることに驚いた。

これはいい側面。非常にありがたいと思う側面。

 

では恋愛はどうか。

久方ぶりの恋愛は初めのうちは楽しかった。

でも相手のことがわかってくると、すべてを受け入れられない自分の器量の小ささに気がつく。

1人でいることに飽きたから誰かと一緒にいたいと思っていたのに。

いざ、そういう人が現れると、不満が出てくるってわがまますぎる。

どこまでいっても満足できないのは私が欠陥人間だからなのか…。

それとも、現状ではないどこかに目を向けてしまうのが人間の特性なのか…。

 

幸せは自分の心次第。

どんな状況でも笑って幸せを感じられるような自分になりたい。

そうならなければずっと不満を抱えて生きてかなくちゃいけない。

そんなのつまらなすぎる。

 

 

 

 

【読書のススメ】愛してるなんていうわけないだろ(角田光代)

新型コロナウィルスの影響もあり、普段本を読まない人達に全力でおすすめしたい本をご紹介します。


角田光代さんのエッセイです。


1991年に刊行された本なのですが、胸に残る言葉がたくさんありました。

とにかく20代、30代女性の課題図書に据えたいくらいお勧めの本です。

 

一人の人生に行く万もの苦しさや悲しさが意地悪くちりばめられていたとしても、年老いてある時期が来れば、「よく頑張ったで賞」の商品みたいに、私たちの心の中には一番幸福な物、幸福な時期だけがパッケージされるのではないかなどと考えていた。

 

すべてが無駄じゃない。
みっともないことも、負けず嫌いも、でもやっぱり負けちゃうことも、行き場のない思いも、無駄じゃない。

 

私を救ってくれた大好きな本がたくさんの人の生きる糧になりますように。

 

愛してるなんていうわけないだろ (中公文庫)

愛してるなんていうわけないだろ (中公文庫)

  • 作者:角田 光代
  • 発売日: 2000/03/01
  • メディア: 文庫
 

 

 

【読書のススメ】力を抜いて頑張らない(あやうく一生懸命生きるところだった)

『あやうく一生懸命生きるところだった』という本を読んだ。

 

アラサーになり、正直人生に飽きてきた感は否めない。

社会人もこなれてきたけど、これがあと何十年も続くかと思うと正直うんざりしてしまい、どうにもテンションが上がらないのだ。

この繰り返しにもう飽きた。(笑)

 

友人も結婚出産を経て、立場も違うし、時間も合わなくなってきてしまった。

 

ひとりでも楽しく生きようと無駄にテンションを上げてあちこち出かけていたのだが、正直、ひとりで出かけるのも飽きてきた。(笑)

 

目的があればいいけど、時間を持て余して散歩したりしても、暇すぎて大欠伸してしまう。(笑)

 

人生のスランプというと大袈裟だけど、ほんとに停滞してるなー最近、と思っていたところに読んだので、もっと肩の力を抜こうと決意。

 

今まで必死に頑張って努力してきた。

たけど、その結果がこれだと思うとなんだかなーという感じなのだ。

頑張ってきたことは決して無駄ではないし、いい経験だったけど、これからはもうあんまり頑張らなくてもいいですか?(笑)

 

なりたい自分像を作って、そうなれるようにやってきた。

だけど、そのなりたい自分像になったところで幸せなのか?それって果たして自分に合ってるのか?

20代の頃は若さゆえ、気づかなかったけど、自分とかけ離れたところになりたい自分像を作ってらそれに向かってひた走るのってしんどすぎる。

 

自分は自分にしかなれないんだから、自分にしかできないことを自分らしくやればいいんじゃないのかな。

 

 

今までは学校や会社で他の人と同じようなことをそつなくこなすことが重要視されていたような気がする。

集団や組織において、個性と協調性というのは相反する。周りの人と同じように考えて行動できる人の集団は統率が取りやすい。

 

だけど、今や多様性の時代。

周りと同じように考えて行動することになんの意味があるんだろう。

AI化が進み、これから先、人の手を介さずにロボットがなんでもやってのけてしまう時代がくる。

そうなってくると人間ひとりひとりの個性が大事になってくる気がするのだ。

 

個性は努力して手に入れる必要はない。

もともとのその人らしさだから。

 

いい意味で、意識高くしたり、無理に楽しくしようとあれこれ動くのはもういいかな。

力を抜いて自分らしく。

 

 

あやうく一生懸命生きるところだった

あやうく一生懸命生きるところだった

 

 

 

【読書のススメ】中学の時、最高に楽しかった(死神の浮力/伊坂幸太郎)

ずっと読みたかった本。
死神の精度の続編。
平日、仕事終わりに少しずつ読んだのだけど、とにかくこの本だけを楽しみにしていたので、読み終わってしまって楽しみがなくなってしまった…。(笑)

 

前作とは異なり、ミステリーの要素も盛り込まれていたけれど、千葉さんは相変わらずで安心した。
千葉さんの超人離れした能力とユーモラスな言動が、アラジンのジーニーとオーバーラップして、前作以上に千葉さんのことが大好きになった。


陰と陽で正反対な二人なのに、主人公に寄り添う姿や愉快な言動や不思議と人間臭いところなど、共通点が多いせいか、読み進めるうちに、どんどんオーバーラップしていった。

 

ところどころ、千葉さんが人間の特性を冷静に分析し、それを不思議がっているシーンが出てくるのだけれど、その分析がとても的を得ていて、くだらないことで悩んでいることが馬鹿馬鹿しくなった。


同僚たちが適当にやり過ごす仕事も、真面目に取り組み、人間たちの特性を理解しようという姿勢もなんともいじらしくて、癒された(笑)
感情の起伏がなく、人間に興味のなさそうな千葉さん達調査員が愛してやまないのが音楽というのも、この本の好きなところだ。

 

そんな千葉さんに影響されて、ふと、中学のときに歌っていた合唱曲やらを聴いてみたら、懐かしさとその歌詞にとんでもなく心を動かされた。

 

色々聴いて中学のときの思い出で胸がいっぱいになっていたのだけど、ふと、知らない曲も聴いてみようと思って何気なく聴き始めた曲が素晴らしかった。


あなたへ という曲。


卒業式で歌われているようで、歌詞にもメロディーにも心を持っていかれて、気づいたら涙が出そうになっていた。

 

旅立っていくのですね
まばゆいほど輝いて
旅立っていくのですね
温かな巣をあとにして

愛と涙そして知るだろう

人生という名の迷路の果てに

信じあえることの喜びと悲しみを知った分優しくなれることを

 


中学のとき、それはそれは小さな世界で生きていたけど、あのころ、本当に楽しかった。
思いっきり笑って転げまわっていたし、自分も周りのこともとても好きだった。
根拠のない自信と明るい未来があると信じていたし、努力すればなんだって叶うと思っていた。

 

あの頃のみずみずしい感覚をこれから先体感することが難しいと思うけど、それでも自分の中にあるこの思い出を大切にしていこうと思った。


あわただしすぎる毎日をただやり過ごすような日々が続いて、ベルトコンベアーに乗せられて、意味不明な目的地まで流されているような気分になる。


この曲のおかげで、我に返った気がした。千葉さんのおかげだ。(笑)

 

中学のころ、なんのために合唱しているのか分からなかったけど、こうやって大人になった今の自分のために歌っていてくれていたような気さえする。

 

あのころ想像しなかった様々な経験を経て、いろんなことを諦めて過ごす日々の中で、昔の自分が夢見てたような大人になれているのかと考えて苦笑してしまった。

 

音楽はなくても生きていけると思っていたけれど、そうじゃないと思わせてくれた。
中学のころ歌っていた曲を通勤のお供にしてみようかな。