【読書のススメ】ネガティブのドツボに落ちたら読む本(社会人大学 人見知り学部 卒業見込/オードリー若林)
オードリーといえば、出てきた当初はずば抜けた存在感を放つ春日が目立ち、若林は「じゃないほう」的な立ち位置のような印象。
個人的にも好きな芸人だったのですが、この本を読んで以降、若林のことは大好きになってしまいました!!笑
(女優さんと熱愛報道が出たときは、普通に落ち込みました。笑)
つい先日、若林の2冊目?3冊目?の本である「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」が斉藤茂太賞を受賞していました。
もちろん読破済みですが、こちらもとてもよかったので、また別の機会に書きたいと思います。
さて、若林は自このエッセイを読んでまず思うことは、意識過剰で人の目を気にしすぎ。
スタバで「グランデ」と言えない、先輩にお酌できない等々…。
ああだこうだといろんなことをこねくり回して、日々思い悩む若林の姿が書かれているのですが、そこにとても親近感を覚えます。
元々テレビで知っている人ですが、あまりにもチマチマといろんなことで思い悩んでいるので、小学校のクラスメートくらいの親近感を持ってしまいます。笑
なので、大好きになってしまったのですが…。笑
面白おかしく自分のことを書くだけではなく、ハッとするようなことがサラッと綴られていて、もともとの頭の良さがにじみ出ているなーと感じました。
風呂なしアパートにしか住めなかったときも、苦労の末に人並みの生活ができるようになってからも、「幸福感」は大きく変わることがなかったという若林。
一方で、売れていないときも売れてからも、「いつも幸せ」と楽しそうにしている春日
。
私は完全に若林と同じ思考の持ち主なので、二人の対比がまるで自分のことのように思いました。どんな環境にあっても幸せを感じられる生き方ができる人がいることが心底うらやましく、そんな風になってみたい。
なんで自分だけうまくいかんのだ、と思う日だって、見方を変え、視点を変えれば幸せを感じられるんですよね。幸せはそこら中に落ちているけど、私は見つけようともしていなくて、ずっと自らドツボにはまっているのかもしれない。
自分の気持ち一つで、幸せを感じられるんだということを、まさか若林から教えてもらうとは…でも(笑)、本当に心に刺さりました。
自分の性格は形状記憶装置のようなものだから、うまくコントロールして付き合っていくしかない、というようなことも書かれていました。
自分の短所は直すように努力しつつ、長所も短所も受け入れて自分を好きになろうと思えた一冊です。
最後のほうで、最近生きていて楽しいと書かれてました。最初はあんなに拗らせてこんがらがっていたのに乗り越えたんだろうなー。
何度も読み返しているこの本ですが、最近思うのは、人生を幸せに生きるコツはうまくいかないことを笑い飛ばす強さなんじゃないかと。
30歳を過ぎ、20代のときと比べると妥協したりあきらめることが増えてきたように思います。
あきらめることにも最近疲れたなーと思っていましたが、疲れてる場合ではなくて、笑い飛ばせばいいのだと。
人生はうまくいかないことばかりと言い切るのはあまりにもネガティブですが、そうではなくて、いろんなことが起きる人生というのは得難い貴重なものなのだと思います。
社会に出て、他者と共に働くということはうまくいくことのほうが難しいでしょう。
だからこそ面白がって笑い飛ばす。
そう思えば、どこに行っても誰といてもいつも幸せと言えるのかも。